食事の炭水化物(糖質)によって血糖値が上昇します。
急激な血糖上昇、大きな血糖変動は将来の糖尿病リスクを上昇させ、心筋梗塞、脳梗塞といった血管合併症の危険性も上昇させます。
健康診断で血糖値、HbA1cが正常の方でも、リブレで血糖値を測定していると、いわゆる血糖値スパイクが出現していることがしばしばです。
本記事では炭水化物の多い食事を摂ったあとに見られる、血糖値スパイクとそれに準ずる、危険な血糖変動パターンを紹介します。
目次
炭水化物(糖質)摂りすぎ血糖変動
急上昇・急降下パターン
食事の炭水化物によって、血糖値が急上昇し、その後、急降下している変動パターンです。
インスリンの過分泌により、血糖値が下がりすぎ、強い空腹感や動悸、手の震え、冷や汗といった低血糖症状が現れることもあります。
血糖値のピークのあたりで強い眠気に襲われたり、集中力の低下を来すこともあります。
ちなみに、このときの変動の原因はこちら、
某シェイクでした。
急上昇・高止まりパターン
食事の炭水化物によって、血糖値が急上昇し、その後もしばらく血糖値が高い状態が持続する変動パターンです。
炭水化物に加えて脂質の多い食事のときに、こうした変動パターンを示しやすいです。血糖値が高い間は眠気が続いたり、仕事の能率が低下してしまうことがあります。
このときの変動の原因はこちら、
中華料理のベルト麺(腰帯麺・ビャンビャン麺)でした。
急上昇・二峰性パターン
食事の炭水化物によって血糖値が急上昇し、いったん下がるのですが、インスリンの分泌量に対して、炭水化物が過剰だったため、もう1つピークができてしまう変動パターン。
間食していなくても複数のピークがあらわれる事があり。膵臓に負荷がかかっているサインです。
このときの変動の原因はこちら、
右上の大学芋を食べすぎました。
ちなみに、何度も食事(間食)するとこうなります。
上昇後停滞パターン
食事の炭水化物によって血糖値は急上昇とまでは行かないものの、なかなか下がらずに停滞している変動パターンです。
急上昇・高止まりパターンと同様に炭水化物に加えて脂質の多い食事のときに、こうした変動パターンを示しやすいです。
このときの変動の原因はこちら、
ヒレカツ弁当でした。
糖尿病内科医からのコメント
血糖値の変動は、個人の体質、食事のタイミング、食べる順番などによっても大きく変化します。
ここで紹介したものは私自身の血糖変動と、私の関わるプロジェクトでのリブレデータをもとに見解を示したものです。
同時に同じ食事を食べたとしても、人によって血糖値の変動パターンが異なることも多いです。炭水化物(糖質)に対する自分の体質を知り、自分に合った食べ方を見極めることは大切です。
また、高血糖になっても、血糖値スパイクが起きても自覚症状がないことがほとんどです。ひょっとすると、午後の眠気や集中力の低下の原因が血糖値ということも。
もしご心配な方は、当院のダイエット外来・血糖値スパイク外来へお気軽にご相談ください。
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