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内科医がエアビーのスタートアップを追体験|「Airbnb Story」を読みました

目次

この本について

Airbnb Story
大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法
リー・ギャラガー (著), 関 美和 (翻訳)
日経BP社

この本から学びたいこと

Airbnbからわれわれのプロジェクトに活かせそうなエッセンスを見つける
サービスの安全をどのように担保するか
適切なレビューシステムをどのように構築するか
サービスのファンをどのように殖やすか
ムーブメントをどのように起こすか
ベンチャーキャピタルとどのような関係を築くか

感想・この本から学んだこと

Airbnb(エアビー)のアイデア誕生から創業,成長のプロセスを第3者の視点から客観的に,でも応援する立場から描かれています.

どこをマーケットとし,どのようにユーザーを増やし,どういう指標で自社の成長を測定していくか.スタートアップの基本に忠実に,でも不安定な中での紆余曲折とワクワク感が伝わってきました.

「世界中を自分の居場所にする(belonging)」をミッションに,ホスト側,ゲスト側のニーズを,どちら側も幸せにするために試行錯誤していきます.

成長過程でとくに苦戦を強いられるのが,アンチ(既得権益を持つホテル業界)との競合です.そもそも顧客ターゲットが異なるものの,法律,規制に細かく対応し,「共存」を謳いながらアンチからの敵視をうまく受け流していく過程は精神力をすり減らしてしまいそうです.

しかしながら,何億,何十億というユーザーがいる限り,アンチも,政治家も,行政もその影響力を無視できなくなり,ところによっては認めるようになり,重要なことは「みんなが欲しがるものを提供する」ことだと認識させられます.

スタートアップの成功過程を,スリリングに,時に悲壮感や高揚感も追体験しながら読むことができました.

糖尿病内科的コメント

わたしのミッションは「病院に行かなくても医療の恩恵を受けられる仕組みをつくる」です.

スタートアップにも参画する中で,医療にかかわるいろいろな人,組織とどう共存していくか,学びの多い1冊でした.

プロフィール

やさしい糖尿病内科医
山村 聡(やまむら そう)

九州生まれ、九州育ち、九州大学医学部卒。大学病院で糖尿病・代謝・内分泌内科助教、市中病院勤務後退局。フリーランスを経て、銀座有楽町内科院長。

病気を治療する医師であると同時に、生涯の健康を保つパートナーでありたいと思っています。

趣味はお酒と血糖値。診察室で患者さんと喋ることも好きですが、気のおけない友人とお酒を飲むことも大好きです。自分の幸せも大切にしながら,社会が豊かになることに貢献できたら最高です.

いつも最後まで読んでいただきありがとうございます.

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