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酒井隆「アンケート調査と統計解析がわかる本」|アンケート調査の一連の流れがみえる1冊です

水面下で遂行しているプロジェクトで,アンケート調査を実施しています.アンケート実施後の解析について勉強しました.

目次

この本について

アンケート調査と統計解析がわかる本
調査設計から調査票の作成,実査,集計,分析技術まで
酒井隆 著
日本能率協会マネジメントセンター

この本から知りたいこと

・アンケートのデータ集計はどのような手順でおこなうか
・集計したデータにどのような統計解析をおこなうか

この本から得たこたえ

第1章〜第5章にアンケート調査の企画から調査票,質問文の作り方,どのようにアンケート調査を実施するかということが書かれています.

わたしがアンケート作成の際に読んだ,次の2冊と合わせて読むと,いっそう具体的にアンケート調査の企画,実行がスムーズにできるでしょう.

第6章にアンケート調査の集計方法が具体的に紹介されています.どのように集計計画を立て,回答の種類を単回答,複数回答,自由回答で分類し,さらに自由回答の内容をカテゴライズする流れを理解することができます.

第7章で基本的な統計解析,第8章では多変量解析が説明されています.代表値(平均値,中央値など)と標準偏差などの意味や,簡単な検定が紹介されているので,ざっくりt検定,χ2乗検定くらいまではやってみて,更に詳しく,回帰分析,多変量解析などをする場合は統計の本をあらためて読む必要があります.

あとは統計解析全般に言えることですが,「習うより慣れろ」です.使用する統計ソフトに合わせて,使いながら学んで,わからなかったら調べて,人に聞くことの繰り返しです.細かい仕組みは分からずともツールとして使いこなし,解析結果を説明できればOKだと考えています.

糖尿病内科的コメント

臨床研究で行う統計解析も,アンケート調査の集計で行う解析も,そう大きくは違わなそうです.臨床研究での成果が日々の診療に活かされるように,アンケート調査の結果が,我々のプロジェクトと医療・介護の未来を明るくしてくれることに期待します.

プロフィール

やさしい糖尿病内科医
山村 聡(やまむら そう)

九州生まれ、九州育ち、九州大学医学部卒。大学病院で糖尿病・代謝・内分泌内科助教、市中病院勤務後退局。フリーランスを経て、銀座有楽町内科院長。

病気を治療する医師であると同時に、生涯の健康を保つパートナーでありたいと思っています。

趣味はお酒と血糖値。診察室で患者さんと喋ることも好きですが、気のおけない友人とお酒を飲むことも大好きです。自分の幸せも大切にしながら,社会が豊かになることに貢献できたら最高です.

いつも最後まで読んでいただきありがとうございます.

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