マーケティングの一環でアンケートをつくるために,大急ぎで読みました.具体的なサンプルが多く,思っていた以上に役に立ちました.
目次
この本について
「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法
チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる!
岡本達彦 著
ダイヤモンド社
この本で知りたかったこと
・アンケートをどのように作ればよいか
・アンケートをどのように活用するか
・「A4」1枚アンケートは何が優れているか
・心理の流れに沿った質問をどう組むか
・リアルな言葉を知るにはどうしたらよいか
・アンケートの要点は何か
この本から得たこたえ
アンケートの目的
自社内に居ては,自社の商品やサービスに見慣れすぎていて,その良さや,弱点がわかりづらくなります.そこで,顧客が何を求めているか,自社の強みは何かを常に把握する目的でアンケートを実施します.
「A4」1枚アンケートのメリット
A4であれば,全て自由回答形式でも10分程度で回答でき,回答者の負担が少ないです.さらに顧客の購入プロセスに沿った流れで質問を組むことで,購入までの思考の流れを追体験でき,自然と,リアルな購入時の感覚で回答させることができます.ほかにも「A4」1枚で済めば,作成も印刷もわずかな労力でできます.
心理の流れに沿った質問
具体的な質問の流れは,①「あったらいいな」「ココが不便」と思っていたところから,②どうやって商品やサービスに出会い,③買おうか買うまいか悩み,④買うと決心し,⑤買ってどうなったか,という5つの心理段階に沿って作成します.具体的な文言,言い回しも参考になります.
アンケート結果の活用法
本書で提案されている質問は自由回答形式なので,結果の解析では雑多な意見の中から,2割くらいに当てはまる同じ方向性の言葉を抽出することが勧められています.あまりに雑多すぎて,方向性がないようであれば,そもそも,自社の製品,サービスが方向性を持っていない(強みがない)可能性があると指摘されています.
こうした回答の方向性から自社の強みを再確認し,さらに同じ方向性で共感してくれる自社のファンを増やしていくことで売上アップにつながるようです.
アンケート結果で明らかとなった自社の強みを実際にチラシ・DM・ホームページに活かす具体的な方法も,文書で紹介されています.非常に実践的で,すぐにでもアンケートを作って,取りたくなる一冊でした.
糖尿病内科的でないコメント|感想
いわゆる即戦力的なビジネス・ハウツー本ですが,「アンケートの作り方・活かし方」と合わせて読むと,アンケートの基礎→実践という流れですぐにそれなりのアンケートが作れると思います.私の場合は1週間の期限に迫られ,この2冊を大急ぎで読んで「A4」2枚のアンケートを作成できました.