診療とは関係なく,水面下で開始した事業のためにプライシングの勉強をしています.表紙デザインが「英文標準問題精講」みたいで堅そうですが,読んでみると平易な言葉で丁寧に説明され,わかりやすかったです.
この本について
限界利益分析による価格決定戦略
コスト吸収,差別化で優位に立つ,値上げ・値下げ戦術
窪田千貫 著
同友館
この本で知りたかったこと
・限界利益とは何か
・固定費・変動費とは何か
・価格設定に限界利益を利用する目的・メリットは何か
・どのように戦略的に価格設定をするか
この本から得たこたえ
変動費・固定費・限界利益
変動費とは,売上高,生産高が増えるとき,すなわち,操業度,稼働率が高まるときに比例的に増加する費用のことです.もちろん売上,生産が減れば,変動費も減少します.材料費や加工費がこれにあたります.
いっぽう固定費は,売上高,生産量の増減に関係なく,一定期間に一定額消費される費用のことです.人件費や家賃,通信費などは売上の多寡にかかわらず常に一定の費用がかかります.
限界利益とは売上高から変動費を引いた粗利益のことで,固定費は計算に入れません.限界利益が固定費を上回れば,経常利益はプラスになります.
糖尿病内科的でないコメント|感想
限界利益を価格設定にどう活かすか,いまひとつピンときません.とりあえず,コトバの定義と,損益分岐点とか,全部原価計算とか,直接原価計算といったものがフワッとつかめたので,今後の勉強の素地の素地ができたと信じることにします.