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骨髄提供の手術も個人の医療保険でカバーされるの?私の場合は給付対象でした.

過日,骨髄移植のドナー(血液疾患の患者さんに骨髄細胞を提供する側)として手術を受けました.全身麻酔下で骨盤の左右に注射器を刺されて,骨髄の細胞を1Lくらい提供する手術です.私が人生の中でおこなった最大のボランティアではないかと自負しています.

目次

骨髄提供でも補償してくれる医療保険

加入している医療保険によりますが,骨髄提供の手術も個人加入の医療保険が補償してくれる場合があります.私の入っているオリックス生命保険の医療保険「新CURE[キュア]」は手術給付の対象でした.
※ただし,入院給付金の対象ではありませんでした.

こちらの骨髄バンクのサイトでも紹介されています.

手術給付金が振り込まれました


診断書を添付し,給付申請書をポストに投函して9日後に給付金が口座に振り込まれました.

骨髄提供は完全なボランティアで,一円もいただきません(通院・入院費は骨髄バンク負担).ですが,こうして現金が振り込まれているのを見ると,誰かからご褒美をもらったみたいで,ちょっと嬉しい気分になります(実際は,自分も保険料を払っているわけなのですが・・・).

糖尿病内科的コメント

ドナー登録は献血ルームなどで2 mL採血し,申し込むことができます.私は高校生の頃,献血ルームで献血をした際に登録しました.ちなみに糖尿病があると登録できません.

登録の時はまさか骨髄の型が一致するとは思っていませんでしたが,その後,学生のときに1回目の骨髄提供をし,今回は2度目の骨髄提供です.

私は医者なので骨髄提供の目的や流れも,手術・麻酔の方法も知っており,何をされるかわからないような不安感はありません.しかし,全身麻酔の手術で,合併症,後遺症の危険性がゼロではないので,誰にでも登録を薦めたいとは思いません

非医療者の方で骨髄提供するドナーの方は,何をされるかわからない不安と,生じうる危険に対する不安の,ダブルの不安に打ち克って提供に臨むわけです.私は自分が医療者じゃなかったら提供する自信はありません.非医療者ドナーの皆さんは相当な精神力の持ち主だなと,心から尊敬します.

プロフィール

やさしい糖尿病内科医
山村 聡(やまむら そう)

九州生まれ、九州育ち、九州大学医学部卒。大学病院で糖尿病・代謝・内分泌内科助教、市中病院勤務後退局。フリーランスを経て、銀座有楽町内科院長。

病気を治療する医師であると同時に、生涯の健康を保つパートナーでありたいと思っています。

趣味はお酒と血糖値。診察室で患者さんと喋ることも好きですが、気のおけない友人とお酒を飲むことも大好きです。自分の幸せも大切にしながら,社会が豊かになることに貢献できたら最高です.

いつも最後まで読んでいただきありがとうございます.

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