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日本旅行医学会認定医推奨!虫除けスプレーはDEET(ディート)で選ぶ

暑くなると熱中症対策,日焼け止めも大切ですが,虫除けも欠かせません.日本でもデング熱が一時流行しましたが,怖い病気に感染する以前に,蚊に刺されるのは痒いし痛いし嫌です.

海外(特に東南アジア,中南米,アフリカ)では,蚊に刺されて感染する危険な病気がデング熱だけでなく,ジカ熱,マラリア,ウエストナイル熱、チクングニア熱、日本脳炎と様々ですので虫除けスプレー,蚊帳の使用が欠かせません.

日本旅行医学会では海外渡航者向けに,虫除けスプレー選びのポイントとしてDEET(ディート)という虫除け成分の含有量が30〜50%のものを推奨しています.これまでの日本の虫除けスプレーには,せいぜい10%ほどのDEETしか含まれていませんでした.そこで,海外渡航者には現地購入を呼びかけ,各自の虫除け策を取ってもらっていました.

2014年に代々木公園をはじめ,デング熱が流行したのを機に,国内でも虫除け対策が強化されております.2016年に厚生労働省が,DEETを高濃度含む虫除けスプレーの認可を短縮する方策を打ち出したことで同年中にDEET 30%の虫除けスプレーが国内でも販売されるようになりました.

アース製薬「サラテクトEXWミストプレミアム30」
(→「サラテクト リッチリッチ30」にリニューアルされました)
キンチョープレシャワー30EX
また,DEET 30%と同等の効果があるとされるイカリジン15%配合の虫除けスプレーも販売されるようになりました.
キンチョーお肌の虫よけ プレシャワーPRO

この3品は日本旅行医学会でも2016年の登山医学セミナーで取り上げられ,11月にはNewsとしてピックアップされています.

糖尿病内科的コメント

私も虫嫌いで,実は日本旅行医学会認定医でもありますので30% DEETの虫除けスプレーを使用しています.私が使っているのはプレシャワー30EXですが,ベタつかず,微かなシトラスの香りで使い心地は良好です.小児へのDEETの使用は,厚労省の発表に従った使用上の注意が商品に記載されているので確認の上,使用してください.ちなみにアメリカ小児科学会は「30% DEETより10% DEETのほうが安全で,2ヶ月未満の乳児には使わない」という指針を示しておりました.

プロフィール

やさしい糖尿病内科医
山村 聡(やまむら そう)

九州生まれ、九州育ち、九州大学医学部卒。大学病院で糖尿病・代謝・内分泌内科助教、市中病院勤務後退局。フリーランスを経て、銀座有楽町内科院長。

病気を治療する医師であると同時に、生涯の健康を保つパートナーでありたいと思っています。

趣味はお酒と血糖値。診察室で患者さんと喋ることも好きですが、気のおけない友人とお酒を飲むことも大好きです。自分の幸せも大切にしながら,社会が豊かになることに貢献できたら最高です.

いつも最後まで読んでいただきありがとうございます.

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